2014年06月28日

白雪姫プロジェクト

今日は 一昨年の10月から入院中の男性に面会でした。

「突撃白雪姫活動」と言われていますが言葉のない方から思いを引き出す活動です。

リクエストで伺った方は心不全から脳の低酸素症になり、後遺症として四肢麻痺、意識障害があります。
植物状態と謂われると 何もわからないし、聞こえないし見えていないと思われてきました。

ところが友人の山元加津子さん(=かっこちゃん)は30年以上の障害のある子供さんとの関わりから
どんなに重い障害があっても意識がないと思われる人にも深い思いがあるし回復する方法もあると知って、
そのことを白雪姫プロジェクトというホームページで発信しています。

病室に伺ってお顔を覗きご挨拶するとその方はすっきりとした表情。
目を開けていらっしゃっても 焦点が合わない感じ、目力が弱々しい感じですが
腕や足の拘縮がほとんどなくて 指もご自身では動かせなくてもこちらの動きに任せてくれます。

その方と指先で会話をさせていただき、付き添いの奥様にもその方法、指談でご主人と会話ができるようにと願っての
初めての面会でした。

〇を頭で思うと脳から微細な電流が流れて指先が ほんの少しですが動くのです。
バツは斜めの線をシュッと書くように 頭で思うと直線的な動きが指先に出るのです。

何度か〇を思ってくださいますか?と繰り返し練習。
次はバツを練習。曲線の動きか直線の動きかで〇と×がはっきりとわかるのです。

年齢をお尋ねしました。
10代ですか?20代ですか?と順番に聞いていくとそれまではバツだったのが 60代では〇と伝えてくださいました。
一桁台は 倒れた時の年齢で迷われて、昨年の年齢に〇をされました。ニアミスというところ。
それには奥さんがびっくりなさっています。

質問をすると即!指先が反応しました。すっかりこちらの質問がわかっているし理解できていると確信しました。
筆談もできそうと思い、トライです。

〇もバツも上手に書く事ができます。
数字の123も。あ〜、かっこちゃんの言うとおりです。

ひらがなで ご自身のお名前を書いてくださいますか?とお願いすると 頭文字の「と」を書かれました。

お嬢さんの名前を教えてください。とお願いすると お二人いらっしゃるというお嬢さんの
それぞれ最初の一文字を書こうとされます。「ゆ」と「み」が読み取れました。

普段お近くにいるご家族が できることが大切です。
指談よりも筆談の方がわかりやすいと思いました。

そして筆記具を持たなくても 〇を書こうという動きとバツを書こうとする動きの違いがはっきりわかるようになれて
手を軽く包むようにして下から支えるだけで はい、いいえの会話ができるようになりました。

目が見えることもわかりました。色がわかるよとも教えてくれました。
腰が痛い、とおっしゃるので(指談で、です。)銅水の氣圧療法もさせていただきました。

帰りがけのお顔はお会いした時と表情が変わり、安堵感が伝わってきました。
また、お邪魔してもいいですか?の問いにも〇を書いてくださいます。

明日から 鬼のリハビリが始まります。
退院できるように、車椅子にも乗れるように。
諦めないで、道をつくる勇者がまた一人。

新月のこの日が「本当のことの扉を拓く」記念日になりました。




上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。